近未来の移動体システム像を探る、描く、創る


– 求められる融合的・統合的視野からの研究開発と若手の高度人材養成 –

ihara01東北大学 国際高等研究教育機構・先端融合シナジー研究所
URL: http://www.iiare.tohoku.ac.jp
教育研究支援者 井原 聰
(東北大学名誉教授)

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統合科学技術コースのゆくえ
この会が電気自動車研究会の時代に、当時の井上総長の呼びかけと代々の内田・内山工学研究科長の尽力で国際高等研究教育機構との連携が進められました。その直接の契機は、東北地方への自動車産業の進出を受けて、東北大学が高度人材養成で地域連携・地域協力をするということにありました。
そこで機構としては視野が広く自律的に研究開発に取り組める水準の高い人材養成ということで、統合的科学技術コースを模索し、中期計画、中期目標にも掲げ、昨年度は、この人材養成も含んだ概算要求を行いました。しかし、大震災後の予算枠組みの影響を受けて実現することができませんでした。今後このコースをどうするかについては学内外の状況を見極めた上で対応していくことになると思われます。

ihara03先端融合シナジー研究所の設置とプラットホーム
本機構はこれまで学内の多くの研究グループと連携して活動を行ってきました。この次世代移動体システム研究会もその一つですが、そうした研究会をサポートするための仕組みを検討しております。
そのために本年度から、本機構では従来の国際高等融合領域研究所を組織替えして先端融合シナジー研究所を設置しました。ここには5つの領域基盤とそのもとに緩く結合した15のプラットホームを配置することを予定しています(図参照)。このプラットホームには学内の先進的研究グループを予定しており、次世代移動体研究グループは統合科学技術プラットホームとして予定しております。まだ構想段階で実現の見通しは、はっきりしていませんが、教員ポスト、施設、予算が回るように目論んでいます。

この研究所では多種多様なプラットホームとの異分野交流がシナジー効果をもたらし、ブレークスルーを生み出すことが期待されます。
また、先端的な研究をオーガナイザーやシニア研究員が先導しながら、そのもとで若手研究者(助教)をトップランナーに育てるインキュベータとしての機能をもたせることも特徴の一つとしています。
したがって、この研究会でもユニークな若手人材育成や地域連携による社会人受け入れなどの議論が進められ、近未来の移動体システム像を「探る、描く、創る」、に加えて、若手を「育てる」ことになるよう期待したいものです。
本年度からは里見新総長が本機構の事業を継承し、一層重視をしていくとも述べられているようですので、計画実現に向けて努力をしたいと思います。